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\ interview /インタビュー

田吹日出子さん "縁が和”サポーター

人とつながる、笑顔につながる

自分のできることで、皆さんの笑顔に出会える

文京福祉センター江戸川橋の前を通りかかり、カフェで縁が和という活動をやっているのを見ました。“縁が和”では地域の人を結ぶためにさまざまな行事が企画されます。参加者は、小さなお子さんから、父母、高齢者、入所している方・・・と幅広い年代の方々です。
ある年の餅つきの日のことです。130名が参加し大盛況だったのですが、あまりの盛況ぶりに餅が間に合わず、皆さんをお待たせしてしまいました。この時間に何かできることはないかと考えたところ、私が知っている手遊びを思いつきました。披露すると、その場にいる方々が手遊びを一緒にやってくださり、皆さんにも笑顔が戻りました。そこへ餅も届き、さらに会場は大盛り上がり!皆さんに満足いただけたかなと思っています。
誰に頼まれたわけでもなく、自分のできることでその場をなんとかしようという思いで体が自然に動きました。結果的に皆さんが笑顔になり、私も楽しい時間を共有させていただきました。自分が子どもの頃に覚えたお手玉、わらべ歌、等々、自分ができることで、人を笑顔にできる、これは素晴らしいなと感じています。行事をサポートしようとして、いつのまにか私の方が、心のサポートをされています。

誰かに必要とされていることはきっとある

ボランティア活動を難しくとらえることはありません。自分の生活の一部がボランティア活動につながることを実感している今だから言えることかもしれませんが、自分が好きでやってきたこと、得意なことが必要とされる喜びは、自分自身の生きがいに直結します。
群馬県で育った私は、自家製味噌を当たり前のように作っていました。ここ20年は福祉センターなどで仲間と作っていました。そのことがきっかけで、「福祉センターまつり」「なごやかくらぶ」などで、味噌作りの講師をさせていただいています。お店で買うのが当たり前の味噌、それを自分たちで仕込み、家に持ち帰って熟成するのを待つ。参加者がその経験を通し、たくさんの驚きと楽しさを味わってくださり、私も幸せな気持ちになりました。
「私にはできそうもない」なんて思わず、一歩を踏み出してみてください。多趣味じゃなくても、人とつながる中で、人を笑顔にすることができるはずです。

“健康で無理なく”をモットーに

楽しくボランティアを続けるには、企画・運営を行っている施設あってのことと考えています。施設の職員さんが目的をもって企画された行事に余計な口を挟むことなく、職員さんの指示をサポートすることが大切だと考えています。もちろん若い職員方には、自分の経験や、知識をさりげなく伝えたりすることもあります。今後も多世代交流の一員として、共に元気になり、自分のできることを活かして活動ができたら良いなと思っています。

このページを執筆したセカンドステージサポートゼミのみなさんと一枚

\ 取材後記 /

部屋に入った途端、あたたかい雰囲気を感じました。図書館の司書として、人一倍努力されて頼りになる職員さんだったことが想像されました。人の面倒見が良く、やさしい親切心にあふれた方なのに、自分はサポート役だからと控えめに語られていました。魅力的な人柄が、地域の人々や職員さんたちを惹きつけているのだと思います。
 多芸な点も素晴らしい。これからも、健康に気をつけられて、地域の人々を楽しませ、ご自分も人生を楽しんでいただきたいと思います。