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\ interview /インタビュー
りぷりんとフレンズ・文京
読み手の楽しさ 聞いて頂くよろこび
絵本の読み聞かせを目的とするボランティア団体「りぷりんとフレンズ・文京」で活動を続けている芳野さん、青柳さん、片倉さんに、活動を始めたきっかけやその内容、活動を続けていくコツなどについて話を聞きました。
講座の修了が新しい活動のきっかけ
芳野:私たちが今の活動を始めるきっかけとなったのは、文京区で開催されている「絵本の読み聞かせ講座」を受講したことでした。講座の開催は年に1回で4か月間、全13回の講習からなります。修了時には発表などもあり、終えると修了証が頂けます。
青柳:活動は月に1~2回、区の保育園・子育てひろばや高齢者施設など約15か所を3人程のグループで訪問し、読み聞かせを行っています。1回の読み聞かせが20~30分ですので、保育園の場合1日に何クラスか回ることもあります。そんなときでも年少には年少の、年長には年長の、発達に合わせた絵本を何冊か選んで読み聞かせを行っています。
もっと笑顔が見たいから、その思いが活動の意欲になる
片倉:私は読み聞かせを通して、たくさんの人と知り合うことができました。本を選ぶために図書館や本屋に通っているうちに、職員・店員の方ともよく話すようになりました。
青柳:この活動をやっていて嬉しいことは、やはり人の笑顔が見られること。それに仲間も増えました。
芳野:そうですね。私には、自分自身がとても楽しいと思えることもモチベーションにつながっています。
青柳:もちろん楽しいことばかりでなく、技術的にもっと向上しなければと思うことも多くあります。
片倉:上手に読めなくてシーンとされたり、間違ってしまった時などは後で落ち込んでしまったり…。
芳野:でも私たちは講座を修了したことが自信になっています。今も月に1度の研修でインストラクターから指導を受けることができるので、環境的に恵まれています。
片倉:仲間と相談しながらスキルアップができるので楽しいです。
青柳:「次はもっと頑張ろう!」という気になります。そうした環境があるからこそ、長く続けられるのだと思います。
芳野:今の社会では、子どもたちが私たちのような年代と関わる機会が減ってしまったような気がします。
片倉:私たちの訪問自体を喜んでくれるお子さんも多いです。
青柳:この活動を続けていく理由には、そうした世代間交流の意義もありますよね。文京区では講座を50歳から受けられるので、他の自治体より若いうちからできるのがいいですね。そうすれば退職してからもハリのある生活が続けられると思います。
片倉:私たちがこの活動を長く続けていくことが、子どもや高齢者の方の笑顔につながると思えば頑張れますものね。
芳野:「ありがとう」「また来てね」の言葉が、私たちの次への活力になっています。そのためにも無理はせず、自分にできる範囲で続けていきたいと思っています。
このページを執筆したセカンドステージサポートゼミのみなさんと一枚
\ 取材後記 /
インタビューさせていただいた3人の方々が、活動自体をとても楽しんでいらっしゃることが印象的でした。そのお話をお伺いして、「まんが日本昔ばなし」のやわらかい女性の語り口、ほっこりとした温もりを感じる男性の語り口に世代を越えて癒されていたことを思い出しました。
また、文京区が読み聞かせの講座を毎年開催していて、読み聞かせの技術を習得できることを伺って、自分たちも受講して、活動に参加してみたいと思いました。