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\ interview /インタビュー

シルバー人材センター 飯塚 雅夫さん

地域との 関わりづくりの ひとつに

セカンドステージを模索

現役の頃から、セカンドステージをどうしようかと考えていました。再任用の形もありましたが、60歳の定年でけじめをつけてセカンドステージを迎えようと考えるようになりました。そうして、自分は何ができるのか、何が合っているのかを問うと、文京区に住んで約20年、なかなか地域に溶け込むタイミングがなかったことに気が付きました。そこで、『地域社会との関わりを持ちたい』と思うようになりました。定年前、福祉関係の活動ができればと週末を使って介護職員初任者研修を受け資格をとりました。その後、シルバー人材センターの入会説明で福祉関係の仕事があることを知り、登録しました。

※下写真は飯塚さん作のアフリカの動物たち

自分に合った仕事との出会い

シルバー人材センターには一般的なものから技能を生かすものまでさまざまなジャンルの仕事があり、私は福祉やサービス関係の仕事を希望しました。高齢者や障がい者が利用できるお助け隊や清掃、買い物などの家事援助、除草など、いろいろな仕事を経験しました。

※左写真は包丁研ぎの様子

特に力を入れた一つが介護施設での傾聴の仕事です。傾聴と言ってもただ話を聞いていればいいわけではありません。お話し好きな人がいれば、あまり話さない人もいます。話がつまらないのか寝てしまう人や他のことに関心が向いてしまう人もおられます。そこで、事前に相手の趣味や好み、出身地などを調べて準備し、話のきっかけづくりに力を入れました。すると、目の前で笑顔で喜んでくれたり、お礼に歌ってくれたり、楽しそうにしてくれたりするようになり、その姿を見てとてもやりがいを感じることができました。

介護施設での傾聴の様子

健康管理をして、明日も挑戦!

「忙しそうですね」とよく言われますが、あまり忙しいと感じたことはありませんでした。『続けるコツ』は、いろいろな仕事をして、自分の強み、弱みを知り、自身を見つめ直すことで、ここまではできる、これ以上は無理と取捨選択することだと思います。自分自身も楽しく、心も身体も元気じゃないと、お役に立てるような仕事はできません。健康管理も含めて、自己管理を意識するようになりました。趣味もそうですし、シルバー人材センター以外の仕事や動物園のボランティアなど、新しいことや興味のあることにも挑戦しながら、バランスよく予定を組んでいます。

きっかけは何でもOK

今の時代は、定年後も同じ職場で働くこともできます。それも選択肢の一つですが、年齢を重ねていく中で、『地域との関わりが必要』になってくるのではと思うのです。地域との新たなつながりが持てる機会だと思って、シルバー人材センターに登録するのも一つの選択肢だと思います。まずは登録してみる、現役時代とは違った仕事をしてみたいなど、きっかけは何でも構いません。その中で、自分らしい地域との関わり方を見つけていけるといいと思います。

このページを執筆したセカンドステージサポートゼミの方と一枚

\ 取材後記 /

一番心にささったのは「自分の強み・弱みを知ること」という飯塚さんの言葉でした。これから、セカンドステージに立とうとしている方にとって、とても具体的で貴重なアドバイスだと思いました。
インタビュー後、飯塚さんの胸元にあるパンダのアクセサリーが話題になり、愛らしいパンダが飯塚さんの作品だと知りました。驚きと共に飯塚さんの優しいお人柄に触れました。