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\ interview /インタビュー
ふくの会 滝田 和美 さん
これまでの仕事の経験を活かして
誰かのために役に立ちたい!
10年ほど前、文京福祉センター(以下、センター)で開かれていた、なごやかクラブ(※)の活動に参加しました。それまでは看護師の仕事で忙しく、ほとんど地域とのつながりを持っていなかったので、つながりを持ちたいと思い始めた頃でした。
なごやかクラブは主にカラオケがメインの活動でした。誰かのために役に立ちたいという自分の思いと一致し、1年間積極的に活動しました。センターの職員さんから、「1年で終わりにしてしまうのはもったいないから、継続的に活動する会をつくってはどうか」と声をかけていただき、「ふくの会」をスタートさせました。
ふくの会では、カラオケはもちろん、私の趣味だった絵手紙や折り紙など、やりたいと思うものをみんなでワイワイ言いながら取り組むようになりました。コロナ禍でカラオケができない時は、作品作りがメインの活動になっていきました。会に登録している人は20人程ですが、皆さん諸事情があり、現在は常時8人程で活動しています。地域の郵便局で作品を展示する機会をいただいております。その作品を見て「自分も作りたい!」と新たに参加してくださる方もいます。
※日中お独りでお過ごしの方を対象にした仲間づくりを目的としているなどを行うクラブ
絵手紙は「下手でも良いので個性を大切に」をモットーにしています
バックも手作りしています
活動で大切にしていること
看護師をしていた経験を活かし、会の活動の時は、さりげなく健康に対するアドバイスをしています。マスク装着の勧め、日ごろの食生活のアドバイス、いつもと様子が違う時は病院へいって検査を受けるよう助言もしています。コロナ禍でどうしても外に出ず、人との交流を避けてしまう方もいましたが、私はできるだけそうならないようにと心がけていました。
その甲斐あって人とのつながりが増えていき、毎年近くの公園でお花見を実施するようになりました。会員以外の人も参加し、その輪は広がっています。
その時のお弁当は、私の家に集まって手作りしています。多くの人に食べてもらう料理を作るということで、調理師の資格も取りました。お弁当を買えば楽かもしれませんが、たくさん作ることで安くできるし、味も手作りに勝るものはないと思い手作りしています。声を掛けると一緒にやってくれる仲間がいるので続いているのだと思います。
最近ではコロナ禍を超えてやっとカラオケもできるようになりました。お祭りなどにみんなで参加し、人前で歌を披露しています。「人前で歌うには、どんなものを着ればいい?」「精一杯おしゃれしましょう!」と皆やる気満々です!人前に出る機会があることで、さらにやる気もアップします。
お弁当作りの様子
様々な方の参加で、これから の会を引き継いでほしい
参加費は取っていません。作品作りの際の材料費などはありますが、みんなでやりたいことをみつけたり、私が提案する中で決めたり、とても自由にやっています。活動拠点であるセンターの職員さんの方が、いろいろと相談に乗ってくださることで安心して活動ができています。センターでは登録団体であれば、部屋も無料で借りることができます。
自分から活動を始めることは大変かもしれませんが、こうやって仲間と一緒に運営していくことはそんなに大げさに考えずできることです。もっとたくさんの方が参加するようになって、この活動を引き継いでほしいなと思っています。
このページを執筆したセカンドステージサポートゼミの方と一枚
\ 取材後記 /
インタビューを通して、滝田さんの人に語りかけ、人の話に耳を傾ける活動のスタイルに感銘を受けました。看護師の仕事のご経験を活かし活動のために調理師の資格を新たに取得したりなど、精力的に活動されるご様子も大変魅力的でした。
私たちも、年齢関係なく活動を楽しみ、いきいきと若くありたいと感じました。