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\ interview /インタビュー
伊藤昭代さん 文京区シルバー人材センター
ひとを助けることで 自分も楽しい
仕事を始めたきっかけ
夫の転勤で金沢に10年暮らしていました。その時に、以前からやりたかった点字講習を受けました。東京に戻ってからも、社会福祉協議会から声がかかり、点字ボランティアを続けています。シルバー人材センターは点訳や墨訳の仕事があるかわかりませんでしたが、友人が仕事をしていたので、私も60歳を待ってすぐに登録しました。今年で17年経ちます。
関わる人からパワーをもらう
登録直後はシルバーパス交付、資格試験監督、様々なデータを取るモニターなどの仕事を経験しました。いろんな方と知り合いになり、お茶を飲む友人もできました。
2年目からは、決まった仕事に就きました。小学校の受付として、来客時に正門の鍵を開け、応対する仕事です。それまで門に鍵をしていなかった学校が、事件をきっかけに不審者を校内に入れないようになった時期で、緊張感を持っての仕事でした。4年間継続する業務で、1年生がいつの間にか高学年になったり、毎年卒業生を見送ったり、子どもたちの元気な姿に励まされ、成長ぶりを楽しく見届け、パワーをもらうことができました。そのほかには、地域活動センターの部屋の貸し出し業務もやりました。
みなさんに気持ちよく使っていただけるように丁寧な対応を心がけました。
「文京区シルバー緊急隊」の活動
コロナ禍の中、文京区シルバー人材センターで有志のシルバー会員が結成した「文京区シルバー緊急隊」という買い物支援をやっています。外出に不安を抱える70歳以上の方及び障がいがある方に、ひと月に2回まで1時間程度で、利用者の希望されるものを買って、自宅に届ける仕事です。連絡が来たら自宅に行き、1万円以内のお金を預かり、買い物に行くという流れです。利用者は、本当はたわいもないおしゃべりも望んでいらっしゃる気がしますが、この状況下ではそれにお応えするわけにもいかず、心苦しく感じることもあります。
体が動く限り続けていきたい
イベント受付の仕事では、一緒に参加して楽しんだり、自分でも申し込みを行い講座を受講したり、楽しく仕事をしていると思います。とにかくみなさんいきいき活動していますね。シルバー人材センターの職種はいろいろですから、事務局の担当者も職種ごとにいらして、登録された方に合ったものを見つけて声をかけていただけます。
いくつになっても、仕事をすることで社会参加の実感を持てるという点がやりがいにつながっていると思います。体が動く限り、点字ボランティアと共に続けていきたいです。
このページを執筆したセカンドステージサポートゼミのみなさんと一枚
\ 取材後記 /
「私が一緒に仕事をしてきた人に、イジワルな人はいなかった。幸せでした。昔はみんなでバス旅行にも行ったんですよ!」と仲間との楽しいふれあいを、笑顔で話してくれました。
ボランティアをやって、他人を幸せにすることで、自分も幸せになるのですね。ここで紹介できなかった点字ボランティアでは、パソコンにも挑戦し、書籍だけでなく文京区の触地図も何回か制作したとのこと。ぜひ次回お会いした時に見せていただきたいと思いました。